私が元夫と元義父母への悪感情を手放すことができた、あるきっかけ

「元夫が憎い」「元旦那が嫌い」「本当は子供に会わせたくない」と感じているシングルマザーはきっと多いと思います。

今はあっけらかんと離婚のときのことも元夫のことも語れる私ですが、やっぱり渦中にいたときは相当きつい思いをしました。

夫だけでなく、離婚のゴタゴタのときに「結局こうなったのはあなたが悪いから」と言った元義父母に対しても黒い感情がドロドロと渦巻き、離婚の手続きが完了してからもそれは消えませんでした。

友人と全然関係ない話をしていても、すぐに話題を離婚の経緯と元夫・元義父母への悪感情について垂れ流していた私。

今思えば、子供にだけは彼らの悪口を絶対に言わないようにしていたので、何でも話せる相手と話していると歯止めが効かなくなっていました。

あのときの友人の困ったような顔を思い出すと、本当に申し訳ないことをしたと思っています。

子供のためにもこの気持ちにはケリをつけるべきだとはわかっていても、自分の中でどうにも処理ができずにいました。

成長アルバムを見つけた日

離婚の話し合いを始めてから二年、手続きが済んでから一年、ずっとこういう気持ちを抱えていましたが、ある日私の気持ちに変化を起こすようなことがおきました。

見慣れないダンボールを見つけて開けてみると、元夫のアルバムが。

私が結婚生活を送った家から出るときに間違えて持ってきてしまったようです。

「面倒くさいなあ・・でも大事なものだから本人に返さないと」

と思いながら、何気なくパラパラとアルバムをめくりました。

夫の両親はたいへんに子煩悩な親で、夫とその兄の日常や節目節目の写真を整理してアルバムにしていました。

兄弟で縁側に座ってアイスを食べている写真。

おかしなおかっぱ頭の七五三の写真。

嬉しそうに父親に肩車されている写真。

入学式、着物を着た母と誇らしげに写っている写真。

リトルリーグの様子を望遠レンズで撮ったらしき写真。

どの写真からも、彼が両親の愛情をいっぱい受けて育ってきたのが伝わってきました。

 

それを見ていたら、私の目には知らず知らずのうちに涙がいっぱい。

「そうだ、みんな、誰かの可愛い子供なんだ」

「みんな誰かの可愛いこども」

そのあと、写真を送り返すのに梱包をしながら私は頭の中でこんなことを考えていました。

 

幸福な人生を送れるようにと大事に育ててきた可愛い子供。

大事に育ててきた息子がしでかしてしまったことにも

「奥さんがもう少しうまく扱ってくれれば、優しくしてやってれば、あの子はそんなことはしなかったんじゃない?」

という気持ちがわいても仕方ないかも・・いや、もし私の息子が同じことをしても、そう思うかも。

 

同時に、

「どんな理由があったにせよ、この人たちを悲しませてしまったな」

と、元義父母に対して申し訳ないような気持ちが起こってきました。

初婚の相手と添いとげて自分の血を引く子供たちを暮らすことこそが幸福、という価値観をもつ義父母は私たちの離婚が決まったときは失意のどん底でした。

 

元夫に対しては、

「こんなに可愛い素直な子供だったときもあったし、思い返してみればそこまで悪い人ではなかったな」

憎い嫌いだという感情の代わりにそんな気持ちが湧いてきました。

飾った写真

元夫にはアルバムを送り返しました。

実は、同じような写真が何枚かあった中から一枚だけこっそり頂きました。

元夫が両親と写っている写真です。

これは家の片隅に飾ってあります。

子供たちは単に『父親と祖父母の昔の写真』としか思っていないようですが、私はときどき別のことを考えながらこの写真を見ています。

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