「片親で育った子は就職の時に不利」という話、聞いた事がありますよね。

差別や偏見に厳しくなってきた今の時代、堂々とそれを口にする人はいませんが、実際のところはどうなのでしょうか。

「片親は就職に不利」はない?

昔ほどあるかといえば、それは「ない」です。

就活の面接で「母子家庭ですか?」と聞かれる事は確かにあります。

(個人的な質問は本当は禁止されていますが)

それには「母子家庭かどうかが採用に関係がある」というより、そういう質問にどういう態度で答えるかを見ていたり、たんなる質問のひとつだったりします。

離婚の増加にともない、ひとり親家庭はいまでは少しも珍しくありません。

そういう家の出身だからというだけで優秀な人材を除外するのは企業にとっても損。

今の時代、ひとり親家庭だからといって採用に大きな影響のある企業は少数派です。

身辺調査をすると昔からいわれている警官の採用でさえ、いまは関係ないとも言われていますし、実際にひとり親家庭出身の警官もいます。

 

片親は就職に不利

 

片親はやっぱり就職に影響「ある」?

ただ、さきほど「影響のある企業は少数です」といったように、それがあるのかないのかといえば、それは「ある」でしょう。

「じっさい、母子家庭に対する偏見はあるね」というのは私たちシングルマザーなら多かれ少なかれ誰でも感じてきています。

なにげなく

「うちは母子家庭なので」

というと、

「あ・・・」

と半歩ぐらいは引かれます。

それは偏見だったり、納得だったり、同情だったり、たんなる驚きだったり・・いろいろですが。

 

スキャンダルや不祥事にはとりわけ敏感な大企業や金融系は、ひとり親家庭出身を敬遠するという体質があるのは事実です。

マイナス要素は少しでも取り除けるものなら取り除きたい、というところでしょう。

そういう業界でなくても、その会社の採用に影響力を持つ人がひとり親家庭に良い印象がなかったりすれば、やはりその事実は不利に働きます。

ただ、それは母子家庭に限った事でなく、親が外国人だったり、出身地から判断されたりという場合も同じ。

 

偏見はどこにでもあります。

いまだに「あの人は家柄が」なんてこと言う人もいて、驚くこともありますからね。

考え方を変えてみれば

ただ、こう考えてみるのはどうでしょうか。

「本人に責任のない出自で人を判断する・される環境なら、入る前にわかってよかった」

なんとか入ることができても、そういう場所で長年やっていくのは大変かもしれませんよね。

偏見によって不採用になった時は悔しく悲しいですが、長い目で見ればいいのでは。

問題はそこじゃない

ひとり親家庭出身だというだけで不利になる企業は別として、企業が出身を考慮に入れるとすれば、それは「ひとり親家庭で育った彼(彼女)がどういう人か」です。

ひとり親家庭出身というのは、その子が成績が優秀だったり、性格が良かったりすれば「ひとり親家庭なのに」とより良いイメージになり、その逆であれば「母子家庭だから」とよけいに悪いイメージになる、いわば後付け。

その人が優れていれば、むしろいい方へと勝手に解釈してくれる。

世の中ってそんなものです。

片親は就職に不利

子供に対して、「片親だから就職に不利で申し訳ない」などと思う必要はこれっぽっちもないと、私は思っています。

だいたい、自分の何かを片親家庭出身のせいにする人に、何かができるとは思えません。

 

・・・考えてみれば、片親家庭と両親家庭という分け方もおかしいですね。

お金も時間もじゅうぶんにあって、ゆったりと子育てしているひとり親だっているだろうし、両親そろっていてもいつも揉めている家もあるのに。