「とにかく早く縁を切りたい」の一心で、離婚の手続きを済ませてしまう人が多いです。

気持ちはとてもよくわかります。

離婚協議中の時期はとても苦しく、ストレスフルですから。

けれども、もしも、いまこれを読んでいるあなたが「もう何もいらないから早く別れたい」と思っているなら、ちょっと考えて欲しいことがあります。

最優先事項を忘れないこと

「離婚は結婚よりも何倍もエネルギーを使う」

というのはよく言われていますが、本当のことです。

なぜかというと、お互いにもう顔も見たくないような相手と、お互いの利害を主張してぶつかるからです。

そこに妥協とか思いやりとかは存在しないので、解決までにはとても道のりが長いうえ、消耗がはげしいのです。

うちの場合は、離婚の話がでてから二年かかりました。

離婚は結婚する時の百倍も消耗するといいますが、その通りでした。

とてもとても疲れました・・もう二度とやりたくないです笑

 

それでも私は金銭面ふくめてほとんどの点で、自分の望む形で終わらせることができたと思っています。

落ち着いて良い結論を引き出すことができたのは、たった一つ

「子供にとって一番良い形にする」

ということを頭においていたからだと思います。

 

離婚すること自体は少しも悪いことではないです。

どうしてもうまくやっていけないもの同士が、無理をして顔をつきあわせ何十年も暮らしていくことが良いことだなんてまったく思えません。

たとえそれが、子供のためだとしてもです。

「私たちは子供の前ではうまくやっている」という人もいましたが、それはあまりに子供をナメています。

子供はそんなこと、お見通しですよね。

「私にそんな権利がある?」

ただ、離婚の事実が子供の心になんらかのダメージを残すことは間違いありません。

そう思ったので、私は離婚の話し合いで夫にきついことや理不尽なことを言われるたびに

「『離婚』という形で子供の心に傷をつけても私の考えを通すのだから、あとは自分の気持ちは後回しにしよう。」

と自分に言い聞かせ、いっさい挑発にはのらずに淡々と自分の要求だけを言いました。

 

とにかく早く縁を切りたいという気持ちだけで、慰謝料も養育費も約束を取り付けずに別れてしまう人がたくさんいます。

慰謝料はともかく、養育費は子供の権利として子供が受け取るお金です。

お金はいくらあっても邪魔にならないもの。

それを、母親ひとりの一時の感情で「いらない!!」と決めていいものでしょうか?

負の感情を植え付けるのは得策?

また、元夫や元義父母の悪口を子供にいう人がいますが、それが本当に子供のためになるのか、子供がそれを聞いてどういう気持ちになるのかもよく考えてみてください。

子供が「自分の肉親であるお父さんやおじいちゃんおばあちゃんのことをどう評価するのか」に私たちが影響を与える権利なんてありません。

 

ここでも、

「『離婚』という形で子供の心に傷をつけても私の考えを通すのだから、あとは自分の気持ちは後回しにしよう。」

と考えてみてください。

子供が元夫や元義父母のことを嫌っていなければ、断絶させていなければ、この先あなたに万一のことがあっても助けてくれるかもしれません。

子供も素直にお父さんや祖父母を頼ることができるかもしれません。

先のことなんてだれにもわかりませんから、もしものときに頼れる手はいくらあってもいいと思いませんか?

相手を反省させたいなら・・

「挑発に乗らない」

「感情的にならない」

ことには他にも効用があります。

 

人は、相手に嫌な気持ちにするようなことを言ったあと、その人から強く言い返されたり感情的になられると

「ほら、あいつはああいう嫌な奴だから自分は悪くないんだ」

と自分を正当化するのだと、心理学の本で読んだことがあります。

 

逆に、何か言われても感情的にならずに淡々と

「・・・えっと、それはどうして?」

「え、なにが?」

と返すと、言った方は「自分が悪いのかもしれない」という罪悪感がわいてくるそうです。

 

「相手をやりこめてやりたい」

「悪いのは自分だと思わせたい」

その気持ちはよくわかりますが、感情的になって言い返すことは逆効果になるのです。

別に、媚びる必要はありません。

「最良の結果を引き出すためだ」と思って淡々と接していればいいのです。

離婚が正式に成立するまでは、本当に苦しい日々ですね・・早くカタをつけたい気持ちはわかります。

それでも、とにかく冷静にことを進めていけばきっと「あのとき感情だけで物事を決めなくてよかった」とあとから思えるでしょう。